チェーン駆動のバイクに乗っていますと、どうしても
チェーンのメンテが以下の様に必要になりますよね。
- チェーン張り調整方法
- 清掃方法
- 給油等々
ま結構チェーンて知れば知るほど訳が分からなく
なるのよ。
すでにバイクにお乗りの方で知識がある方にとっては
そんな事も知らないのって言われそうですが、
ご勘弁を!
で、今回は初心者でもチェーンの張り方や清掃方法などを
UPしてみましたので参考になれば幸いです。
チェーン張り整備工具準備
皆さんはどんなバイク乗っていますか?
原付から大型バイクまで様々で有りまして
まずは自分のバイクチェーンは何が付いているのか
調べて下さいませです。
一般的に最近のバイクではシールチェーンが
多くついていまして、以前のチェーンと比べますと
性能が良くなり耐久性・寿命等々が延びまして
良いチェーンが多いですね。
オイラの今乗っているバイクはスズキVストローム250で
説明しますね。
又、チェーンについては、各チェーンメーカーの
WEBページを検索頂き参考にして頂ければ
幸いです。
1.整備工具等必要品
見ての通り分解用工具としては、こんなもんですよ。
スパナサイズ 12・17・24
ノギス・物差し
清掃用ブラシ
ウェス・軍手等
バイクによっては必要スパナサイズが違いますので
自分のバイクに合うサイズをチォイスし適正工具を
使用して下さいね。
又、上記工具の種類はこの他にも色々ありボックス
レンチ等を使用するのも一つの方法ですね。
2.整備する場所
平坦で地盤がしっかりしている所で
センタースタンドを立てる
近所迷惑にならない場所
3.分解前清掃
分解する前に清掃しときましょね、それとアジャスター
ボルトもブラシなどで軽く清掃し砂塵等が無い様に
して下さいませ。
4.守って頂きたい事項
エンジンを必ずOFFにして下さい。
チェーンとスプロケットの間には決して
手指等を入れない事(挟まれ防止)
もし自分で出来ないなって思ったら、バイク
メンテの心得がある人と一緒にするのが
良いですね。
一番良いのは、費用が発生しますがバイク屋さんに
依頼するのが良いですね。
チェーン張り調整準備知識
1.チェーンのたるみを測定
フロント・リヤスプロケット間の中央部にて
スケールやメジャーなどで測定。
測定した結果40~50㎜なので調整が必要です。
それにこのまま乗っていますと加速時や減速時に
なんか違和感が出てくるのよね。
Vストロームでのチェーン張りって言うか
たるみは20~30㎜が適正です。
皆さんは自分のバイクチェーン張り量を事前に
調べて下さいませ。
2.各部マーキング&計測
画像の様に左右両方にアジャスタプレート&ナットに合い
マーク部入れる。
マーキングする理由
チェーン張り調整はこのナットで行う為、
基本右回しにするとチェーンを張る方向に
なる為、わずかな回転で調整できます。
このテンションボルトのネジピッチはボルトの径に
よって違いますがM8のボルトだと1.25㎜で
ネジの山から隣のネジ山の距離の事です。
ボルトサイズ 並目ネジ | ポルトピッチ 単位㎜ |
M8 | 1.25 |
M10 | 1.5 |
つまりこのネジを1回転させると1.25㎜移動する
って事なんです。
ボルトネジピッチについて
ボルトサイズによって微妙にピッチが違いますので
乗っている車種のアジャスタボルトサイズ(径)を
調べるのも良いかもしれませんね。
で初心者にありがちなのが、このネジを一気に
締め付けちゃう事が多いみたいです。
で、調整するのに左右両方マーキング&計測を行い
「メモ」していたほうが何かと便利です。
アジャスタボルト&ナット部に砂やゴミが付着している
場合は必ずブラシ等で清掃し取り除きます。コレを
怠ると張り調整時にナットを回しますと砂等が
噛み込みネジを痛める事も有りますので注意下さい。
計測する場所は計測画像の1.2どちらでも
かまいませんが好みで。
で回転角度で言いますと、90度で0.31㎜動く事に
なりまして微妙な所なんですよ。
リヤアクスルシャフトにもマーキング
A画像はVストローム250のリヤアクスルシャフト右側ナット部
B画像は一般的なリヤアクスルシャフトで①のナット部に割ピン
同上②はアジャスターナット部で緩み止めでWナットになっています。
同上③は張り調整(テンション調整)の目モリが有ります・
ココにマーキングを入れるのは、作業が終了した時に
元の位置にもどす為でして一種の締め具合の判断
なんですよ。
適正締め付けトルクってのも有るのだけれど
トルクレンチを買ってまでねぇ中々出来ない
ですもん。
只、整備をしていますと、何れ欲しくなりますよ。
3.アクスルシャフトを緩める
ココでの緩め方のポイント
完全にユルユルになるまでは緩めずに
指でナットを回して少し硬いくらいの程度で
あまり軽く回る程度にしないようにします。
4.張り調整(テンション調整)
まずは画像の様にアジャスタナットをスパナで
右回しで約1/4回転(90度)し締め付ける
左右両方同じ位にして下さいね。
又、下画像部の目盛りの位置を確認しとくのも
最良の方法です。
もしアジャスターナットを締めた時固くて
ナットが回らない時や、チェーンがヒッパレ無い時は
シャフトのナットをもう少しだけ緩めてみる。
アジャスターナットを左右締め付け後、リヤアクスルシャフト
のナットをマーキングした部分位まで締め付ける。
その後、タイヤを何回か回しチェーンの動き具合や
張り具合(たるみ)をスケールなどで計測し適正数値か
確認する。
張りが緩い場合
上記作業を繰り返し少しづつ調整し適正数値に
なるまで行う。
張り過ぎの場合
最も避けたいのが、たるみが無いような張り方で
パンパンには絶対張らない事。
処置として一旦アジャスタナットを基の位置まで
戻し、アクスルシャフトを緩め、タイヤを前方向に
足等で蹴り、一旦チェーンを緩めて、最初から
やり直して下さい。
最終確認
タイヤをゆっくり手で何周が回し、チェーンと
リヤスプロケット歯面との並行度と言いますか極端な
偏りが無い事を確認。
又、リヤアクスルシャフトの画像「アジャスタ目盛」左右とも
同じ位置で有る事を確認下さい。
それと、画像「計測1.2」左右とも粗同じか確認する事。
Wナットなっている場合は必ず増し締めし緩み無き事を
確認する事。
そして、ご近所廻りで試走し異常が無い事を確認下さい。
試走中おかしいなって?思ったら、安全な所もしくは
整備した所へ戻り再調整もしくは最寄りのバイク屋さんに
見てもらうのが一番です。
まとめ
作業自体何回か行うとすぐになれますが、いきなり
初心者の方が大型バイクなどにトライしますと危険な
事も有りますのでまずは、低排気量からする事を
おすすめ致します。
本事項に関して表現的に間違っている場合も
有りますので、その際はご勘弁を!
このチェーン張り調整整備等は基本自己責任で
お願いいたします。